最近よく耳にするけど、そもそもDAOとは何?
調べてもよくわからないけど、初心者でもできるものなのか…?

最近注目されているDAOについて、このように疑問に思っている方も多いでしょう。

本記事では、初心者の方でも概要をつかめるようにわかりやすく解説いたします。

  • DAOが注目される理由
  • DAOとはいったい何なのか?従来の組織との違い
  • 国内外の主なDAOプロジェクト
  • DAOをビジネスへ応用するには
  • DAOの参加方法や作り方

専門的なことよりも、まずはDAOの概要について知りたいという方は、ぜひ本記事を課題解決にお役立てください。

 

Web3のいろは.com / 編集部

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1. はじめに: DAOとは?

DAOの定義や注目される理由、歴史などについて解説します。

DAOの定義と概要

DAO(Decentralized Autonomous Organizations: DAOs)は、「分散型自律組織」という日本語に訳すことができます。

経営者や管理運営者を中心とするような従来の中央集権的組織と異なり、参加者全員が組織運営の意思決定に参加できるのが特徴です。

情報の改ざんが難しいBlockchain(ブロックチェーン)という技術を基盤とすることで、高い透明性を実現しています。

DAOが注目される理由

DAOの最大の特徴は、その「分散性」「自律性」です。

中央の権力や管理者が不在で、すべての参加者がガバナンス(運営方針の決定)に関われるため、従来の組織における権力集中のリスクや人為的な不正が軽減されます。

また、Blockchain技術により、改ざんやハッキングのリスクが低減され、より安全な運営が可能です。

DAOの歴史とその発展

DAOの概念は、イーサリアムやその他の暗号通貨技術の発展とともに成長しています。

初期のDAOは、おもに資金調達や投資の分野で使用されていました。最近ではアートやコミュニティ運営、さらにDeFi(分散型金融: 銀行や取引所などを介さない金融)プロジェクトといった、多岐にわたる分野での応用が見られます。

2023年には、DAOはデジタル世界のみならず、リアルなビジネスや社会活動においても重要な役割を果たすようになっています。

2. DAOと従来の組織との違い

従来の組織では、個人が組織に対して従属的な貢献を行ないますが、DAOではどのように行うのでしょうか。違いを確認しましょう。

中央管理者不在で自律的

DAOは、中央管理者がいない「自律的」な組織です。

株式会社などの従来の企業や組織では、中心的なリーダーや管理者が株主総会で意思決定を行います。

一方、DAOでは不測の事態収拾のために上からの命令(トップダウン)ではなく、コミュニティからの提案(ボトムアップ)により平等に行われます。

投票による民主的な意思決定

DAOでは、意思決定は「投票」で行われます。ガバナンストークン(運営に参加する権利を証明するもので、DAO参加時に入手することが多い)の保有量に応じた投票権を与えられます。一般の株式会社のように少数の株主がすべてを決定するのではなく、すべての参加者が意見を出し合うことや多数決によって意思決定が行われるのが特徴です。

民主的で、システム全体に影響を及ぼすシステミックな運営プロセスを前提に一定の秩序を与えます。

透明性が高い

Blockchain技術を用いることで、DAOのすべての活動は「透明性」が高く公開されます。

取引履歴や決定過程はBlockchainに記録され、誰でもアクセスして確認できます。不正や改ざんが困難になり、信頼性が高まるでしょう。

誰でも参加できる

DAOは国籍や地理的な位置に関係なく、「誰でも参加できる」のが大きな特徴です。世界中の多様な背景を持つ人々が一つのプロジェクトやコミュニティに参加し、協力することができます。

貢献度によるインセンティブ(報酬)の分配

DAOでは、参加者の貢献の対価としてインセンティブが与えられます。トークンなどの形態で報酬として分配され、参加者がプロジェクトへの貢献度に比例して報われる仕組みです。このシステムにより、参加者はより積極的に貢献しようとする動機づけが生まれます。

3. DAOを支える技術的基盤

DAOを支える技術的基盤には以下のものがあります。

  • Blockchain
  • イーサリアムとスマート・コントラクト
  • ガバナンストークン

Blockchain(ブロックチェーン)

DAOの基盤となるのは「Blockchain」技術で、Bitcoin(ビットコイン)やEthereum(イーサリアム)などの仮想通貨にも使われています。

デジタル台帳技術の一種で、暗号技術によって、取引履歴を1本の鎖のようにつなげ、分散型ネットワークを構成する複数のコンピューターで同期して記録・管理します。Blockchainは情報のブロックをチェーン状に連結しているため、一度記録されたデータは後から改ざんすることが非常に困難です。

この特性により、DAOでは取引記録や意思決定の過程が透明かつ安全に保たれます。

イーサリアムとスマート・コントラクト

多くのDAOは「イーサリアム」のBlockchain上で運営されます。イーサリアムの特徴は、「スマートコントラクト」という技術を使用している点です。

スマートコントラクトは、あらかじめ定められた条件が満たされると自動的に取引や契約が実行されるプログラムです。「お金を入れてボタンを押せば自動的に売買が完了する」という自動販売機の仕組みによく例えられます。

スマートコントラクトを使えば、不動産の契約のような複雑な処理も、人間を介さずに、透明性高く自動的に実行できるのがメリットです。

これにより、DAO内の活動やルールが自動的に、かつ透明に実行されるため、人為的なエラーや不正防止につながります。

ガバナンストークン

「ガバナンストークン」とは、DAO内の投票権や所有権、意思決定に関わる権利を示すもののことです。DAOによっては、ガバナンストークンの入手・購入を参加条件として定めていることがあります。

日本の仮想通貨取引所でbitcoinなどの仮想通貨を準備した後、海外の取引所で指定のガバナンストークンに換金する必要があります。

具体的な例としては、仮想通貨NFT(Non-Fungible Token)があります。NFTとは、アートや音楽などのデジタルデータに対して、代替え不可能で世界で唯一無二の価値を付与する技術です。コピーではない唯一のものであることが証明できるため、DAOの権利証代わりに利用できるのです。

ガバナンストークンは貢献度に応じて分配されることが多く、参加者がDAOの成長に貢献するインセンティブとなっています。

4. DAOの3つのメリット

DAOは、透明性が高いことや、効率的な資金調達ができること、参加者自身の意思で参加・貢献できるなど3つのメリットがあります。詳しく見ていきましょう。

透明性が高く不正が起きにくい

DAOの最大のメリットは、その「透明性の高さ」です。Blockchain技術により、すべての取引記録や意思決定プロセスが公開され、誰でもアクセスして確認できます。

情報や収益などの透明性により、不正や改ざんが起きにくい環境が生まれ、組織運営の信頼性が高まるでしょう。

効率的な資金調達が可能

DAOは、トークン発行を通じて効率的な資金調達ができます。

参加者はガバナンストークンを購入し、プロジェクトに資金を提供することで、その成功に直接貢献できます。従来の資金調達方法に比べて迅速かつ柔軟な資金集めができるでしょう。

参加者が自分の意思で貢献できる

DAOでは、すべての参加者が自分の意思で活動に参加し、貢献できます。トークン保有者は投票によって意思決定に参加し、プロジェクトの方向性を共同で決定します。

個々の貢献はトークンの形で報酬を受け取れるため、参加者はより積極的に貢献しようという動機を持てるでしょう。

5. DAOの課題

一方で、DAOには次のような課題があります。

ハッキングとセキュリティの脆弱性

DAOはBlockchain技術を使用しているため、一般的にセキュリティは高いですが、ハッキングのリスクは完全には排除できません。

特にスマートコントラクトの脆弱性を狙った攻撃が問題となり、これによって資金を盗むといった事件も発生しています。セキュリティ強化とハッキング対策は、DAO運営の大きな課題です。

意思決定に時間がかかる

DAOの民主的な意思決定プロセスは、参加者全員の意見を考慮するため、可決されるまでに時間がかかることがあります。

多数決で決定するには、トークン保有者の投票が必要となり、迅速な決定を妨げるためです。緊急を要する決定が必要な場合、このプロセスは効率性を欠く可能性があります。

法整備の課題

2021年4月、アメリカのワイオミング州で、既存の会社(有限責任会社)として正式な法人格を認める法案が承認されました。

また、2022年2月には、ミクロネシアのマーシャル諸島で国家として世界初のDAOを法人として承認する法改正が可決し、投資家の注目を浴びています。

しかし、DAOは比較的新しい概念で、多くの他の国では法的な枠組みが整っていないため、DAOの運営やトークンの取引に関して法的な不確実性が生じることがあります。

日本国内でも法整備に向けた議論が進んでいますが、DAOに関する法整備が追いつくにつれ規制が強化される可能性もあり、その適応はDAO運営の重要な課題となるのが予想できるでしょう。

6. DAOプロジェクトの事例9選

DAOプロジェクトについて、海外の事例と国内の事例をご紹介します。

海外の事例6選

海外から、以下6つの事例をご紹介します。

  • Bitcoin
  • MakerDAO
  • Compound Grants
  • BitDAO
  • NounsDAO
  • PleasrDAO

Bitcoin(ビットコイン)

最も代表的な仮想通貨であるBitcoinは、DAOを実現している成功例のひとつとされています。

特定のリーダーや支配者が不在でも、世界中のマイナー(採掘業者)たちのマイニングという経済活動によってBlockchainネットワークが維持・管理できています。

マイニングとは、コンピューターで計算を繰り返し、仮想通貨の取引の検証や承認をすることです。結果、Bitcoinは時価総額約50兆円に到達するという成功をおさめました。

https://bitcoin.org/ja/

MakerDAO(メイカー・ダオ)

創設者ルーン・クリステンセン(Rune Christensen)氏が発案したDefiプロジェクトです。ユーザーは自らの暗号資産を担保にDAI(ダイ)を発行・管理し、利息を支払うことでその流動性を高めます。

ガバナンストークンであるMKRを1MKR=1票としてガバナンスを行い、DAIの価格の安定やMakerDAOの今後の方針を決定します。

https://makerdao.com/ja/

Compound Grants(コンパウンド・ダオ)

ロバート・レシュナー氏が創設したCompoundではスマートコントラクトを利用し、ユーザー同士で暗号資産の貸し借りが可能で、金融機関のように仲介者は必要としません。

Compoundのガバナンストークンである「COMP」の保有者から成り、システム内の流動性を高めるアイデアを出し合ったり、関連イベントの立ち上げをしたりしてCompoundの発展を目的に活動を行います。

https://compound.finance/

BitDAO(ビットダオ)

BitDAOはベン・チョウ氏が創設し、シンガポールの大手取引所Bybit(バイビット)が主導しているDAOです。

銀行など管理者のいない金融サービス(DeFi)を支援するために、Bybit主導のプロジェクト上場前の新しい仮想通貨を安価で先行購入できるイベントがあります。これを「ローンチパッド」といいます。

また、上場前の新しい仮想通貨を無料で獲得できる「ローンチプール」、仮想通貨を保有すると利回りの報酬がもらえる「ステーキング」、上場してほしい仮想通貨の投票権などのメリットも得られます。

https://www.bybit.com/ja-JP/learn/crypto/buy-bitdao

NounsDAO(ナウンズ・ダオ)

創業者は「Nounders(ナウンダーズ)」と呼ばれる10人のメンバー(@cryptoseneca、@supergremplin、@punk4156、@eboyarts、@punk4464、@solimander、@dhof、@devcarrot、@TimpersHD、@lastpunk9999)です。

CC0(Creative Commons 0)といって、制約を設けず自らの作品をパブリック・ドメイン化する(著作権が消滅した著作物を誰でも複製、出版、転載できるようにする)という特徴があります。

また、NFTに関するすべての情報が一つのBlockchainに保存されているという「フルオンチェーンNFT」で、ドット絵のキャラクターNFTを1日1回販売しています。

創設者への報酬は「Nouns開始から5年間は、発行されるNounsの10枚ごとに1枚が自動的に彼らの共用ウォレットに送られる」ようになっています。運営による手数料の設定はありません。

https://nouns.wtf/

PleasrDAO(プリ―ジャー・ダオ)

複数の投資家らによって設立され、NFTアート収集を目的とするDAOです。

個人購入が難しい高額なNFTをDAOのメンバーで共同購入します。獲得したNFTの価値が高まった頃に売却し、その利益の分配を目的とします。

DEX(分散型取引所)のUniswapが作成したNFTを約5,900万円(52万5,000ドル)で購入して注目を集めました。

https://pleasr.org/

国内の事例3選

国内からは、以下3つの事例をご紹介します。

  • NinjaDAO
  • CHIMNEY TOWN DAO
  • MZDAO

NinjaDAO(ニンジャ・ダオ)

創立者イケダハヤト氏(通称:イケハヤ氏)による日本最大級のDAO組織です。Dischordによる初心者向けのコンテンツが多いので、NFTやDAOの初心者におすすめです。

イケハヤ氏とクリエーターのリツ氏がプロデュースしているNFTコレクションで、Cryptoninjaを用いたYouTubeコンテンツの開発、メタバースのゲーム開発、小説、漫画などプロジェクトの種類は広範囲にわたります。

https://www.ninja-dao.com/

CHIMNEY TOWN DAO(チムニータウン・ダオ)

漫才コンビ・キングコングの西野亮廣氏が運営し、「初心者に優しいDAO」がコンセプトです。DAOについて学ぶオンライン勉強会がきっかけで発足しました。

これから仮想通貨やNFTに触れる人でも、安心して参加できるコミュニティです。

「えんとつ町のプペル」を題材にプペルの心臓をイメージしたNFT「Poubelle(プペル)」を取り扱っています。

https://chimney-town-dao.on.fleek.co/

MZDAO(エムズィ・ダオ)

元ZOZO代表取締役の前澤友作氏が「MZDAO」というDAOによるコミュニティを立ち上げ、注目されました。

MZ主導のもと、web3プロジェクトに関する情報収集・発信、web3プロジェクトと参加者のマッチング、web3サービスを利用する上での各種インフラストラクチャーの提供などの事業を展開しています。

https://www.mz-club.io/

7. ビジネスにおけるDAOの応用

ビジネスにおいてDAOを応用させるためには、DAOとの相性があります。DAOに向いているビジネス、不向きなビジネスについて解説します。

DAOに向いているビジネス

DAOは特に分散型の運営が求められるビジネスに向いています。具体的には、以下のようなビジネスです。

  • IT・テクノロジー
  • コンテンツクリエーション
  • 金融業
  • オンラインマーケットプレイス

オープンソースプロジェクトやアーティストコミュニティ、クリエイティブな取り組みなど、参加者全員の意見が重要とされる分野に向いています。

また、DeFi(分散型金融)やNFTプロジェクトのようなBlockchainを基盤とするビジネスも、DAOモデルに適しています。これらのビジネスでは、トークンを用いた投票やガバナンスが効果的に機能し、共同での意思決定が重要となります。

DAOに不向きなビジネス

高度な専門知識や迅速な意思決定が求められる業界、例えば医療のような規制が厳しい分野では、DAOの運用には課題が存在します。

中央集権的な意思決定や専門家による管理が必要とされることが多く、DAOの分散型・民主的なアプローチが適切でない場合があるためです。

何かに欠陥が生じた場合など、緊急事態に迅速に対応すべきビジネスも、DAOの意思決定プロセスの速度に制約があるため適していません。他にも、研究開発業、自動車製造業、食品製造業などもDAOには不向きなビジネスといえるでしょう。

8. DAOの参加方法

DAOに参加するための手順をご紹介します。

1. 参加したいコミュニティを探す

最初のステップは、興味や関心に合ったコミュニティを見つけることです。

インターネット上でさまざまなDAOが活動しており、それぞれ異なる目的やプロジェクトに取り組んでいます。アート、金融、ソーシャルイノベーションなど、多岐にわたる分野でDAOは存在します。

2. 参加条件(トークンの要否)を確認する

DAOによって、参加条件は異なります。多くのDAOではガバナンストークンまたは他の形式のトークンが必要となるでしょう。

トークンは、投票権や意思決定プロセスへの参加を可能にします。参加条件としてガバナンストークンの入手が必要な場合は、3のステップへ進みます。

3. 仮想通貨やガバナンストークンを入手する

ガバナンストークンは、通常、仮想通貨交換所での購入や、特定のプロジェクトへの貢献を通じて得られます。指定の入手方法を確認しましょう。

イーサリアム(ETH)やビットコイン(BTC)などの主要な仮想通貨を保有していることが、トークンの取得に役立ちます。また、ユーザー間で仮想通貨の貸し借りも可能です。

4. コミュニケーションツールで交流する

DAOに参加すると、Discord(ディスコード)やその他のコミュニケーションツールを通じて、コミュニティのメンバー(コントリビューター:貢献者)と交流します。

これらのプラットフォームでは、プロジェクトのアップデート、投票の通知、意見交換などが行われます。アクティブにコミュニティに参加し、議論に貢献することで、DAOへの貢献度を高められるのです。

9. DAOの作り方

DAOを作る場合にはどのような手順があるのでしょうか。順を追って見ていきましょう。

①運営方針を決める

DAOを作る最初のステップは、運営方針の決定です。方針には、DAOの目的、目標、ガバナンスの構造、参加者の権利と義務などが含まれます。

明確で理解しやすい運営方針は、参加者がDAOの目指す方向性を理解し、参加する動機を持つために重要です。

②基盤を構築する

DAOの基盤となるBlockchainとスマートコントラクトを構築します。あらかじめテンプレートなど基本的な機能が備わっている、Aragonというツールを利用すると便利です。

③必要なツールを整備する(Discord, Snapshot)

DAOの運営には、コミュニケーションと意思決定のためのツールが必要です。

コミュニケーションツールはDiscord、オンライン投票システムはSnapshotが広く使用されています。人気のツールであれば情報も多いため、初心者にとっては安心です。

④資金調達を行う

DAOのプロジェクトや運営には資金が必要です。ガバナンストークンの発行やクラウドファンディングを通じて資金を調達できます。

トークンの売却は、初期段階での資金調達に有効であり、参加者にDAOの運営に投資する機会を提供します。

DAOの作り方の詳細については、以下の記事も参考にしてみてください。

>> DAOの作り方: 完全ガイド 2023(Decentralized Autonomous Organization: 分散型自律組織)

10. DAO”的”なコミュニティ運営も

DAOの概念は、デジタルコミュニティ運営に新しい可能性をもたらします。しかし、いきなり完全なDAOを立ち上げるのは技術的な障壁が高いかもしれません。

その場合は、Web3の技術を活用しつつも、創設者がある程度運営を管理しているDAO”的”なコミュニティ運営を視野に入れるのもおすすめです。

DAO”的”な運営の特徴

コミュニティでは、DAOのような分散型の意思決定構造を取り入れつつ、創設者や少数の管理者が指導的役割を果たすことがあります。

例えば、「Henkaku Discord Community」はDAOの技術を使用しながらも、コミュニティの基本方針は創設者が設定します。参加者は投票やディスカッションを通じてコミュニティ運営に影響を与えられます。

完全なDAOと比較して、DAO的なコミュニティ運営はより迅速な意思決定や特定の方向性の維持が可能です。まずはDAO”的”なコミュニティを作るところから始め、将来的には完全な分散型への移行を目指すのも良いでしょう。

11. まとめ: DAOの理解を深めて参加してみよう!

本記事ではDAOについて初心者の方にも理解しやすく解説しました。DAOは、Blockchain技術を基盤とする分散型自律組織で、従来の中央集権的な組織とは異なる特徴を持つ新しい組織です。

現状は法整備や運営上の課題もありますが、今後さまざまな分野での応用が進むでしょう。今のうちから少しずつDAOに関する知識を身につけ、自ら体験しておくことで、Web3時代の恩恵を享受できるはずです。

ぜひ本記事を参考に、DAOの世界へ踏み出してみてください。

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